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宇宙には、私たちを魅了するさまざまな天体が輝いています。基本的な天体撮影の方法をマスターしたら、次のステップとして、赤道儀を使って星雲や星座をより鮮明に撮ったり、さらに、月や惑星の撮影にもチャレンジしてみましょう。

星雲や星座の撮影(追尾撮影)

広がりのある星空は、短時間露出でカメラを三脚に固定して撮影する「固定撮影」により、星をほぼ点像で写すことができますが、オリオン座の星雲や天の川のディテールを撮ろうとすると、固定撮影では難しくなります。そのようなときには、赤道儀を使った「追尾撮影」が有効です。星の動きを追尾する赤道儀を使用すると、カメラの撮像素子の同じ部分に星の光が蓄積されるので、星が流れず点像で写せるだけでなく、「固定撮影」では捉えられなかった暗い星まで写し出すことができます。はじめての「追尾撮影」には、取り扱いが簡単な、小型の赤道儀がおすすめです。

小型の赤道儀を使用してニコンデジタル一眼レフカメラ D5500で夏の大三角形を撮影

©Takayuki Yoshida

●レンズ:AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR II (撮影焦点距離18mm) ● フィルター:ケンコー MC PROソフトン(A) ●赤道儀:ビクセン ポラリエ[星空モード] ●画質モード:14 ビットRAW(NEF)● 撮影モード:マニュアル、f/4、180秒● 高感度ノイズ低減 / 長秒時ノイズ低減:弱め/する● ホワイトバランス:オート● ISO 感度:1600

必要な機材

•ニコンデジタル一眼レフカメラまたはニコンレンズ交換式アドバンストカメラNikon 1シリーズ
•レンズ(明るい広角レンズや標準レンズ)
•三脚
•雲台
•リモートコード
•赤道儀

赤道儀って何?

地球の自転により、星や天体は天球上を少しずつ動いていきます。その動きを追いかけるのが赤道儀という機械です。赤道儀にはモーターが内蔵されており、星の動きに合わせて少しずつ回転していく仕組みになっています。赤道儀を使うことにより、長時間露出しても星を点像で捉えることができます。

セッティング

赤道儀の設置例
赤道儀(C)の回転軸に雲台(B)を取り付け、雲台の上にカメラ(A)を固定しています。赤道儀の回転軸を地球の自転軸に合わせる必要があるため、雲台(D)を介してカメラ三脚に取り付けています。赤道儀の電源を入れると、カメラが星空の動きに合わせて徐々に動き出します。なお、実際の撮影に入る前に、赤道儀で各種設定を行う必要があります。
•赤道儀の詳しい使用方法については、お使いの製品のホームページをご覧ください。

赤道儀にニコンD5500を装着

(A)カメラ (B)雲台 (C)赤道儀 (D)雲台

機材協力 : 株式会社ビクセン

>赤道儀を使わずに手軽に撮る「固定撮影」についてはこちら

月の撮影

月は私たちにとっては最も身近な存在の被写体。デジタル一眼レフカメラを使って月を画面いっぱいに大きく写し出すには、通常、天体望遠鏡や焦点距離の長いレンズなどの大きな機材が必要になります。もっと気軽に月の撮影を楽しむなら、天体望遠鏡に匹敵する焦点距離を持つニコンのコンパクトデジタルカメラCOOLPIX P900やP610がおすすめです。P900、P610には、カメラまかせで迫力のある月の写真が簡単に撮れる[月モード]を搭載。さらに、カメラが持つ長い焦点距離を活かして、マニュアルモードや絞り優先オートモードで迫力のある月のクレーターの撮影にもチャレンジできます。

おすすめのカメラ:

COOLPIX P900  COOLPIX P610

COOLPIX P900の月モードで撮影

©Lucas Gilman

●焦点距離:2000mm相当(35mm判換算) ●シーンモード:月●絞り値:f/6.5 ●露出時間:1/500秒●ISO感度:オート●フォーカスモード:AF-S ●ホワイトバランス:オート● COOLPIXピクチャーコントロール:スタンダード●手ブレ補正:OFF

惑星の撮影

惑星の撮影には、焦点距離の長い天体望遠鏡などの大掛かりな機材が必要です。しかし、高倍率に対応したデジタルカメラを使うと、ちょっとした撮影のテクニックを駆使するだけで、惑星や、惑星を周回する衛星の姿を捉えることができます。おすすめはニコンのコンパクトデジタルカメラCOOLPIX P900。ボディー単体で光学約2000mm相当※という天体望遠鏡に匹敵する焦点距離が得られるため、比較的気軽に惑星の撮影にチャレンジできます。写真はCOOLPIX P900を赤道儀に載せて撮影したもの。電子ズームでは約8000mm相当※の焦点距離が得られるため、土星の環や木星の縞模様などを写し出すことができます。さまざまな姿を見せる惑星たち。ぜひ撮ってみたい被写体です。
※35mm判換算

おすすめのカメラ: COOLPIX P900

COOLPIX P900で木星とガリレオ衛星を撮影【追尾撮影】

©Yasuteru Yamano

●焦点距離:8000mm相当(35mm判換算・電子ズーム4倍) ●撮影モード:マニュアル●絞り値:f/6.5 ●露出時間:1/2秒●ISO感度:400 ●フォーカスモード:マニュアル(M) ●ホワイトバランス:晴天● COOLPIXピクチャーコントロール:スタンダード●手ブレ補正:OFF ●フィルター:使用せず

COOLPIX P900で土星の環を撮影【追尾撮影】

©Yasuteru Yamano

●焦点距離:8000mm相当(35mm判換算・電子ズーム4倍)●撮影モード:マニュアル●絞り値:f/6.5 ●露出時間:1/15秒● ISO感度:100 ●フォーカスモード:マニュアル(M) ●ホワイトバランス:色温度 (4550 K) ● COOLPIXピクチャーコントロール:スタンダード●手ブレ補正:OFF ●フィルター:使用せず

COOLPIX P900で木星の縞模様を撮影【追尾撮影】

©Yasuteru Yamano

●焦点距離:8000mm相当(35mm判換算・電子ズーム4倍) ●露出モード:マニュアル●絞り値:f/6.5 ●露出時間:1/100秒● ISO感度:100 ●フォーカスモード:マニュアル(M) ●ホワイトバランス:晴天● COOLPIXピクチャーコントロール:スタンダード●手ブレ補正:OFF ●フィルター:使用せず