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失敗を繰り返して、あるとき花開く。それが天体写真の魅力

天体写真には、果てしない宇宙の姿を写し出すというロマンに満ちた魅力がありますが、さらに、自分の技術を磨いて上達していく手応えを感じられるという点も大きな楽しみだと思います。

私が天体写真を撮り始めたのは、小学生のときです。はじめて撮影した天の川の写真は、構図も露出も滅茶苦茶でしたが、肉眼でぼんやりと白く見える天の川が、赤っぽい色合を持って写真に表れたときの感動は今でも忘れません。

それから何度も失敗を繰り返しながら、自分なりの撮影方法を確立してきました。その間、カメラはめざましい進歩を遂げ、一般写真なら、ほぼすべてオートで撮影できるようになりました。しかし、天体写真の分野は未だマニュアル撮影が基本です。撮影者の経験や感覚が写真にダイレクトに反映されます。それだけに、失敗を乗り越えて、自分の思い通りの写真を撮れたときの喜びはひとしおです。ぜひ皆さんも、このサイトをきっかけに、マニュアルで写す星空写真の魅力に興味を持っていただければと思います。

天体写真家 吉田隆行

プロフィール

吉田隆行(Takayuki Yoshida)
1971年、兵庫県生まれ。1982年に星空の写真を撮り始め、中判銀塩フィルムカメラを主要機材に、2000年頃から作品を発表。2004年から本格的にデジタル一眼レフカメラや冷却CCDカメラを取り入れ、デジタルでありながら銀塩ポジフィルムのような自然で豊かな階調と色合が特徴の「吉田調」を確立。それまでのデジタル天体写真にはなかった印象的な作品は各方面で高い評価を受けている。受賞歴多数。月刊誌星ナビ「宇宙は美しい」連載中。NASAのAPOD(Astronomy Picture of the Day)、海外の著名な天文サイト「The Universe Today」での掲載経験あり。

吉田隆行ホームページ「天体写真の世界」